日に日に風が冷たく感じるようになってきました。
日本列島に台風が上陸することが多かった10月!
今も復旧作業が続いています。
皆さまのところではどうでしたか?
これからインフルエンザの流行も気になりますね。
いつもはしないのに、今年はなぜか早々に予防注射を打ってきました。
「痛いですよ~」と言われチクッ。ハイ、イタカッタです(@_@;)
“あまくておいし~い”と食べる果物も、思いのほかカロリーが高く、右肩あがりの
体重のことを考えると、控えなければと思いつつ、店先の柿やみかんについ手がのびて、
レジからエコバッグへとなんとスムーズな動きですこと!(^^)!
エアコンは冷房から暖房に、扇風機はストーブに、カーペットは冬ものに、、、、、、、。
春まで着ていた洋服にも再びご対面!
季節の移り変わりは、生活空間の模様替えを必然にしてくれます。
それにしても急に寒くなってきましたねぇ、体が寒さに慣れるまで大変です。
今年はどんな冬がまっているのでしょう。
冬の風物詩、兼六園での雪吊り作業はもうすぐ終わります。
12月1日から長町武家屋敷跡の土塀のこもがけ作業も始まります。
各地で冬支度が急がれていることと思います。
皆さま、体調は大丈夫でしょうか。
第17回受け手養成研修、終了しました!
今年度の受け手養成研修も、10月19日に無事、最終回を迎えました。
研修が終わる頃になってようやく、参加者のお顔とお名前が一致してきます!(^^)!
恒例の懇親会もとても盛り上がりました。「まだまだ話したかった^^」のお声は、
今回の出会いが新たな良い関係だったことの証し! とてもうれしいです(*^^)v
そして、チャイルドラインの活動に関わろうとしてくださる方が増えること、
本当にうれしく、心強い限りです。
子どもに関心を持つ人が増える、それは子どもの安心につながります。
子どもに気持ちを寄せる大人が増えることに感謝して、関わる大人一人ひとりが、
気負わず、補い合って、子どもたちを支えの一助になればと思います。
オレンジリボンCPスタート式&街頭CP
11月1日(金)に児童虐待防止推進月間が
スタートしたのにあわせ、石川県庁で、
事業のスタート式がおこなわれました。
その後、武蔵での街頭キャンペーンに参加しました。
県内の洋菓子店では、オレンジリボンに
ちなんだケーキが並んでいます。
どれもおいしそうです。
出店店舗も去年より増え、お求めやすくなりました。
チラシを同封しましたのでお近くの方はぜひ^^!
地元サッカーチーム“ツェーゲン金沢”でも、試合会場
入り口で、啓発グッズ配布などで協賛しています。
悲惨な事件や事故から始まった活動がたくさんあります。
まず知ること、そして理解を拡げることが、お互い支え
あって生きていくために大切なことではないでしょうか。
DVの実態と子どもへの影響
(金沢市DV防止啓発シンポジウム)
11/9(土)、金沢市教育プラザ富樫を会場におこなわれ、原
健一氏(佐賀県DV総合対策センター長)の講演では、具体的な事
例を交えながらDVについてや、2004年の児童虐待防止法の
改訂により、虐待の定義が追加・明記されたことなど学びなお
おした機会でした。学びつづけることの大切さを実感しました。
子ども虐待の定義(第2条4)
児童に対する著しい暴言拒絶的な対応、同居する家庭における
配偶者への暴力、その他、児童に著しい心理的外傷を与える
言動をおこなうこと ⇒つまり、「DV環境は児童虐待!」
<子ども虐待のとらえ方(第1条)>
子どもの心身の成長及び人格の形成に重大な影響を与え
るとともに、次の世代に引き継がれるおそれのあるものであ
り、子どもに対する最も重大な権利侵害であると明記された。
虐待死の報道があとを絶ちません。
背景にドメスティックバイオレンス(DV)もセットで存在
していることは容易に想像できます。
すべての人が社会で大切にされ、そして、生きあうことが
保障されている、そんな社会に子どもたちを送りだしたい
ものです。
<メディアが子どもに与える影響>
日本小児科医会による保護者および小児科医への「映像メディアが子どもに与える影響」の
最新調査では、次の3つが主なものとしてあげられています。
1) コミュニケーション障害、2)人格障害、3)仮想現実体験の弊害。
だれもがうすうす感じている危険性です。
仮想現実体験の弊害は、例えば、仮想現実体験で学んだ乱暴な行為を
現実世界で実行する問題行動であり、その究極は、仮想現実体験で
経験した「壊し方」を現実世界で実行する事件です。
<親子の絆で育まれるもの>
親子の絆で育まれる大切なものは何でしょうか。人間として必要な言葉と感性の獲得です。
そのために重要なものは、「親子のコミュニケーション」ですが、そのためには、親子一緒に、
お互いの顔を見ながら、声を聞きながら、会話を楽しみ遊ぶことが必要です。
<親子の絆の希薄化が始まるところ>
子どもはいつでも「お父さんお母さん私を見て」と思っているのです。
テレビやビデオよりお父さんお母さんの顔をみたい、話したい、
遊びたいのです。しかし忙しい大人は、子どもたちはテレビやビデオを
喜んで見ていると勘違いして、そちらへ子守りを長時間お願いしているのが
現状ではないでしょうか。長時間、夫婦共々、親子共々、テレビの前に座り
続けてはいないでしょうか。笑顔のないまま、無表情のまま。
これでは記憶力が減退し、ある時、振り返った時、お互いに「だれ」という
ことにならないでしょうか。
<慢性疲労>
多様な問題の中心にあるものは何でしょうか。それは脳(こころ)の疲労
「慢性疲労」です。現代まで見たことのない聞いた事がない、前代未聞の病です。
慢性疲労は身体の疲労ではありません。脳の疲労です。
考える脳、前前頭葉の疲労です。慢性疲労では病因不明の身体症状、頭痛/腹痛
などの不定愁訴を伴うことが特徴です。疲労を訴える子どもは15年間で10倍に
膨れ上がっています。
身体の疲労ではない、脳の疲労が蔓延した結果だと思います。
慢性疲労は、朝起きない、朝ごはんを食べないから始まり、不定愁訴を訴えるよう
になり、保健室に通うようになり、小児科の外来を訪れることになりますが、
このレベルを超えた時、不登校が始まります。
子どもたちに心のワクチン「メディア・ワクチンを!」第5版
子どもに寄り添い歩む人へ いま、子どもたちがあぶない
「人間コミュニケーション崩壊時台」より抜粋
国立病院機構仙台医療センター成育医療センター小児科 田澤雄作著
若者のかけがえのない命をまもるために
~今、私たちができること~
講演会・シンポジウム・合同相談会
9月16日(祝・月)に自殺予防週間事業として上記がおこなわれました。
会場のアートシアターいしかわホールには雨にもかかわらず多くの方の
参加がありました。
福井の東尋坊で自殺しようとしている方に声をかけ、話を聞き多くの命を救って
こられた元警察官の茂(しげ)さんのお話を聞きました。茂さんは、退職されたあ
とNPOをつくり、同様の活動をされているとのこと。最近、若者の命を救われた
事、自殺の動機になっていた会社にかけあうため長野まで同行されたお話など、
茂さんとの出会いによって再び生きてみようと思えた人がたくさんいらっしゃる
こと、その後の交流などのお話をおききしました。
死者に想いを馳せ続けるあまり、部屋を在りし日のままにおいたりせず、遺族に
は生きていってほしいと願っていることが、これまでみた多くの遺書から読みと
れると話されたことが印象的でした。
「親と子のリレーションシップほくりく」の動き
福井大会(9/7)は、準備段階から福井大学の学生さんが多く参加していたことが
特徴的でした。“若者も捨てたもんじゃない”と、大いに期待をもったのは言うま
でもありません。
来年の石川大会に向けた準備は、今年4月から緩やかにですが始まっています。
来年は、「子どもの権利条約」が日本で批准されて20年です。その意味からも、
私たち大人が子ども目線にたって今一度、考えるきっかけになればと思います。
石川の準備会では、子どもの権利条約、少年法、BBSの活動についてなど学んで
います。今後、ジョブカフェなど、若者を取り巻く環境や支援についても学ぶ予
定です。来年10月25日(土)の石川大会開催にむけ、少しずつですが、内容も
整理されてきていると感じます。
子どもを取りまく社会の変革ー私から、あなたからー
チャイルドライン全国フォーラム2013in東京
国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて、10月26日(土)と27日(日)の
2日間、シンポジウムと分科会が行われました。シンポジウムでは、イギリスチャイルド
ライン事業の執行役でソーシャルワーカーでもあるピーター・リバー氏を招き、イギリス
の子どもたちの状況や、今のチャイルドラインの事業展開などについて、具体的なデータ
を示しながら話されました。
その後のパネルディスカッションでは、メディア・養護・政策づくりの観点からそれぞれ
発言がありました。
イギリスで1986年、365日、24時間、通話料無料の子ども専用ダイヤルを開始。その後、
e-mailやチャットなども導入しているとか。現在のチャイルドライン事業は、1844年設
立のイギリス児童虐待防止協会(NSPCC,会長はエリザベス女王、年間予算200億円)が
運営。NSPCCは、子ども虐待に介入できる唯一の民間組織で、日本の児童相談所のような
存在。近年、取り組むべき重点課題は、育児放棄、性的虐待、リスクの高い家庭における
身体的虐待、障害のある子どもやマイノリティの子どもなど7項目。(当日資料より抜粋)
2日目は、12の分科会がありました。子ども夢フォーラムから2名が参加しました。
11/23に北陸・近畿のチャイルドライン実施団体が金沢に集まり、研修をします。
前半の講演(一般公開)を問題提起にして、子どもの声を聴くことの原点を
確認する機会になるよう準備中です。次号でご報告させていただく予定です。
子どものおかれている状況は様々に問題が絡まっていて複雑です。
不登校・ひきこもり・非行・薬・自殺などに追い込まれるのもやむを
得ないとさえ思うこの頃。
人と関われない、自分に自信がない、ましてや相手を思いやるなど
できるはずもなく。今の状況をどうすれば好転させられるのでしょう・・・
チャイルドラインでは、かれらの背景に想いを馳せ、気持ちに寄り添い、
認めていくこと、ねぎらう気持ちを大切にしながら活動を続けています。
チャイルドラインが、子どもたちの選択肢の一つになれれば幸いです。