「暑い、あつい」を連呼する“夏”が、また、やってきましたね!
夏休み! 子どもたちは、プールや、夏祭り、キャンプなど、夏の行事を楽しむのでしょうか。楽しい時間になると良いですねぇ^^。
1学期の疲れを癒すために、ゆっくり休む時間も確保してほしいと思います。
日常の時の流れの中で、の~んびり、ゆ~ったり過ごした時間が、実は何よりの思い出であり、パワー源かも・・・(*^^)v
家の前などで花火を楽しむのもエコな夕涼みでステキ!
夜空に咲く大輪を仰ぐ花火大会も暑さ忘れには格別!!
熱中症の危険を自覚しつつ、水分補給を怠らないよう気にはしているのでが!(^^)!
皆さまは、おげんきでしょうか!

『第17回チャイルドライン受け手養成研修』
(コープいしかわ社会貢献基金助成事業)7/6にスタートしました!
梅雨の蒸し暑い日、今年度の受け手養成研修がスタートしました。
この日は、仙台で児童館館長をしていらっしゃる方を講師に、東日本大震災直後の様子や、避難してきた親子にどう関わったかなどをお聞きしました。
当日は、たくさんの参加があり、テーマに対する関心の高さがうかがえました。
今回の研修が、今後、防災を考えていく上でも、また被災された方との関わりを考えあっていくうえでも、とても貴重で多くの学びを得る機会だったと思います。

チャイルドライン受け手養成研修では、以降も、様々な角度から子どもの様子を学びます。養成研修は、“受け手”が、自分の中にある思い込みや固定観念にとらわれず、一人ひとりの子どもにむきあい、その子の置かれている背景を広く想像するための基本的な研修です。これらの学びは、チャイルドラインに限ったことではなく、日常の人との関わりにも大切な視点です。お仕事に活かしたいと参加された方もいます。
これから月2~3回のペースで全10回の研修をおこなっていきます。(~10/19終了)次に内容など掲載しています^^。

「子どもと大人との関わりを3.11から学ぶ」
講師の齋藤純子さんは、仙台榴岡児童館など2か所の児童館を指定管理されている団体の代表です。東日本大震災、地震直後、児童館隣の小学校に避難してきた人が3,000人だったと聞き驚きました。その規模を知るにつけ、地震のすさまじさ、当日の混乱など、あらためて感じました。避難者の中でも妊婦や乳幼児を抱えた母親たちを引き受け、児童館に誘導されたそうです。その時のトリアージ(非常事態に陥った場合において、対象者の優先度を決定して選別をおこなうこと)にとても心が痛んだと話されました。3歳児よりも2歳、1歳、0歳と優先順位が上がること。パニックを避けるため、避難会場内をさりげなくまわりながら、声をかけ誘導されたこと、配慮されていた様子が伝わってきました。
・2日前に震度4の地震があり、この程度ですんでよかったとその時は思った。実は3.11の前触れだったんだ。
・いまだかつてない異様で灰色の世界が一瞬でできた。
・日頃の備えが、実際には足りないと思うことがいろいろあった。
・非常時の大人の動きが子どもに気づかせた部分がある。好き嫌いを言わなくなった子どもたち。
・泣くに泣けない、頑張らなきゃ、と話す母親たちのようす。
・乳幼児を抱えた避難は、小学生のそれの3倍はかかる。
・支援者は謙虚にならなければならない。最善はありえない!
・他世代にわたって寄り添うこと。
・子どもの心のケアに対する備えも日常的に積み重ねていくことが必要。
被災地では、若い人たちが頑張ってます。一からの出発(復旧ではなく復興)に自ら向き合おうとしています。仕事は地元で!という若者が増えています。大人はうかうかしていられない、と話されました。また、日頃からの訓練の重要性と効果や、日常的なつながりが大切であることを強調されたのも心に響きました。
報道などを通じて、これまでにも被災状況を知る機会はありましたが、それぞれの心の被災にどう寄り添うか、今回、そのヒントをたくさんいただいたような気がします。
市街地と沿岸部、津波にあったところ、そうでなかったところ、家を流された人、そうでなかった人、家族を亡くされた方、家族が無事だった方、いろいろな配慮が今もずっと必要な状況なこと。市内109ヶ所の児童館のうち自主的避難所にしたのは齋藤さん管理の2か所のみだったこと。地域と日頃から関係があったから可能だったこと、責任者こそ決断・即決しなければいけない立場であることのお話しに、当時の混乱の中で様々に判断、決断、行動されたこと、そしてその時の迷いや不安など多くのご苦労を想像し、頭がさがる想いできかせていただきました。

平時からの準備や関わりが万が一に活かされることを再確認させていただいた機
会でした。

金沢市女性防災フォーラム  6/25(火)金沢市アートホール
講演「女性の視点から考える防災対策」
講師 田端八重子氏(もりおか女性センター長)
備蓄について、品目や数量については、男女のニーズの違いや、子育て家庭などのニーズに配慮すること。授乳用品、離乳食用品では、メーカーが違えば赤ちゃんは受け付けないなどの配慮も必要であること、他には、抱っこ紐や授乳用ポンチョも挙げられました。ビニールに入れっぱなしの毛布は年数が経つとカビが発生していたりするので、備蓄用品の管理についても話されました。
避難所について、対応マニュアルは有効であるが、実情にあわせ柔軟に対応することや、「~べき論」よりも『相談し、話し合い」して運営していくことが必要であると。
その後、「被災地で見えた課題とこれからの取組み」と題したシンポジウムがあり、県栄養士会、県医療ソーシャルワーク協会、県看護協会災害支援ナースらの実際に被災地に入って感じたことの報告がありました。人のつながりが大切で、日頃(平時)の人間関係が災害時の復興につながる。災害は、平時の課題が顕在化する、とコーディネーターのまとめがありました。

子ども・若者の自殺が増加
平成25年度版「自殺対策白書」が2013.6月に内閣府より出ました。全体で3万人を下回ったものの、若者の自殺が増加しているとありました。

~~~失業率を引き下げていくような総合的な経済対策とともに、景気悪化から自殺増加に結び付く経路を弱めていく取組が必要である。~~~特に深刻な状況にある若年層に重点を置いた取組を早急に実施することが必要である。~~~考察への一律な当てはめは難しいかもしれない。しかし、自殺傾向の特性の把握に向けた試みは、今後の自殺対策の企画立案などにおいて極めて重要であり、今般の分析はその際の一つの指針となり得ると考えられる。
 なお、自殺の背景にある悩みや不安が減少しない限り、たとえ自殺者数が一時に減少したとしても、中長期的には自殺者が増加してしまうリスクが残される。自殺問題を根本的に解決していくためには、悩みや不安に関する世論調査の結果にも注視する必要がある。
(第一章『自殺の現状』の『特集:自殺統計の分析』のまとめから抜粋)
死亡原因のうち、自殺は、20~39歳が1位、15~19歳が2位、10~14歳が3位です。

今、子どもたちは・・・
以前にも増して厳しい状況の中にいる子どもたち。大人の厳しい状況を子どもたちも一緒に背負っています。
学校での人間関係や家族関係などに悩む子が増えています。子どもたちは様々な形で身近にいる大人にサインを出しています。あきらめや不安や迷いなどの気持ちから、サインを出さない選択もある意味、子どもからの大きなサインだと思うのです。
子どもの育ちを親だけに科すのではなく、社会全体で支え、見守ることを、これまで以上に強く意識しなければならないと感じます。
学校の先生や家族にすすめられて電話をかけてみたという子どもの声は、チャイルドラインが大人からの信頼も得ていることを感じる時です。新たな緊張感をもってこれからも寄り添いたいと思います。
「あなたは一人じゃないよ」の想いを、電話を受けながら子どもに抱くことが多くなりました。チャイルドラインを始めた14年前よりも、子どもの置かれている状況が厳しさを増していることを私たち大人に突きつけられている気がします。

自己肯定感が低いと言われる子どもたち!
そうならざるを得ない育ちの関わりを変えることが必要です。私たち大人のちょっとした関わりが大きな意味を成すのは間違いのないこと。子どもへの優しいまなざしを拡げていきたいものです。

子ども夢フォーラムでは、自殺防止/DV防止/児童虐待防止等に関わる団体や関係機関とのつながりが拡がりつつあります。そうした場で、『子ども』というフレーズを盛り込むことや、常に視野に入れることを発信するよう心がけています。