こないだ年が明けたと思ったら、もう3月半ば過ぎ。

日常の時のながれはなんて早いのでしょう。
終雪(しゅうせつ)という言葉をニュースで知り、初雪の反対語だと学びました。
金沢は、終雪はまだのようですが、春へのバトンだと思えば、3月に降る雪はなんということもなく余裕です。
春風をキャッチして、木々は枝をいっぱいに広げ背伸びをはじめました。
雪解け水をたっぷり湛えた川の流れは整然と動きつづけ、冬を洗い、澄んだ春を運んでいます。
桜の開花予想が4月3日と発表されたことで、一気にお花見モードに^^。
部屋にはパステルカラーの花を飾りましょうか。
でもでも、黄砂・花粉・PM2.5とトリプルの襲来に体調を崩し、しんどい想いをされている方も多いのでは? 皆さま、お変わりありませんか。

幼かった子どもが成長し、一つを卒業。次のステージへ。
大地の芽吹きは、新たな可能性へのチャレンジを私たちに示唆しているよう^^。
変わらぬことも、それはある意味、大いなるチャレンジとも思うこの頃です。

◆女性の視点からの地域防災セミナー(金沢)◆

平成25年2月9日(土)13:30~ 主催 ?いしかわ助成基金

このセミナーは、東日本大震災の発生を受け防災現場における女性の視点の必要性を啓発することを目的におこなわれました。

内容は、「女性の視点から考える災害に強い地域社会」「震災食をつくってみよう!」などのうち、「災害から命を守るには~女性のニーズを踏まえた災害対応」と題した講演を拝聴しました。
講師は、岩手の被災地復興に尽力されている、もりおか女性センター長の田端八重子さんです。
会場の女性センター大会議室は後ろの壁際までびっしり、テーマへの関心の高さがうかがえました。

冒頭、いまだ復興がすすんでいないこと、建物の基礎が雪に覆われ、以前そこに建物があったことがわからないくらいと話され、私は、宮城の沿岸部の様子とだぶらせながら聞いていました。下記に箇条書きですが、少しご紹介させていただきます。

自然災害から命を守るには、防災・減災の意識啓発を継続的に実施すること。自分で自分の命を守る意識が大切、そのために様々な学びや訓練に参加すること。そして、上手な”授援者”となること=頑固にならない。
普段やっていないことは、いざとなった時にうろたえてやれない。岩手県の現状。小さなグループごとに班長をおき、毎日の班長会議で情報や意見交換し、ニーズをだしあい、それに応えながら避難所生活をしたところと、そうでなかったところ。

瓦礫処理作業がスタート、作業にあたる男性には賃金があり、数百名の食事のお世話などで、それを支える女性は無給だったこと、差別や偏りのない配分を考える必要があること。さらに役所の動きについて、被災者のための業務に加え、非被災者への通常の業務に対する職員の激務の様子、退職された職員もいるとのことでした。

また、沿岸部で失職した女性16名を雇用し、宮古、大船渡、大槌、野田地区の買い物代行事業と安否確認事業を厚生労働省の雇用創出事業として実施していること。

被災地の回復は、「人の力」を回復させること、それは「非日常」→「日常」へ、その人らしさ=小さなこだわりの積み上げ→積み上げが多いほど日常化は早い。

有資格専門家の短期の派遣より、長期間に亘る心のケアの重要性、子どもたちへの支援者が必要であること。今後の課題として、「こころのケア」のための相談員の育成などを挙げられ、被災地や被災者に関わっていらっしゃる様子を多角的な視点から知ることができました。

肝に銘じることや、考えさせられることの多い時間でした。
日頃から訓練への参加や過去の災害に学ぶ意識が大切と感じました。

◆2011年3月11日/14時46分◆

東日本大震災から2年が経ちました。言い尽くせない喪失感や、絶望感などと折り合い、あらためて生き直すことを決意し、一歩を踏み出すには、まだ2年です。形ある復興が見えないまま、もう2年です。

石巻や東松島、仙台に行かせていただいて経験したこと、それは、「いつでも外に飛び出せる格好で寝ること」でした。いまだに地震はあります。

2年を経た今、孤独感、閉そく感、不眠、自己肯定感低下などの数値が地震当初より高くなっているということです。1人1人の感じ方や気持ちに寄り添う精神面のケアが課題であることをこれまで以上に私たちは認識する必要があると思います。

◆<はい、チャイルドラインです^^!>◆

実施時間は16時~21時、電話は,ほぼ鳴りっぱなしです。
受け手さんたちは、子どもの話に耳を傾け、その子の気持ちに寄り添います。
雑談的なものから、対応が難しいものまで、内容は様々です。
当然、1人1人ちがいます。
その場で振り返る時間は、子どもの気持ちや背景に想いを馳せながら、受けとめることのむずかしさや、気づいたことなどを共有する大切な時間になっています。

◆【次回の受け手養成講座】~コープいしかわ社会貢献基金助成~

第17回受け手養成研修は、7/6(土)にスタートします。
日程は、7/6・20・27、8/3・17・31、9/14・28、10/5・19の土曜日、計10回です。
時間は、13時~15時でおこないます。会場や講師などについては、次回ご案内申し上げます。
多くの皆さんに関わっていただくことで、子どもへの理解が深まることにつながります。
関心のある方などにお声がけいただければ幸いです。

月1~2回受け手を担当していただき、ゆるやかに関わっていただこうと思うと、どうしても人手不足になります。子どもの心に寄り添う、チャイルドラインの活動に1人でも多くの方に関わっていただけたらと思います。 どうぞご協力をよろしくお願いいたします。

「子どもたちが伝えたいことは、何であろうと常に真剣に聴いてください。幼い頃の些細なことに耳を傾けないと、彼らは成長してから重要なことも語らなくなります。なぜならば、彼らにとっては、些細なことも常に重要なことだからです。」
チャイルドライン・ヘルプライン・インターナショナルの国際協議会、青少年フォーラム参加者の発言より。(2012年11月に南アフリカ共和国のターバンで開催)

“いじめ”という言葉が、大人の中にも子どもの中に定着するようになって久しいですね。いまも “いじめ”にまつわる様々な結果を子どもたちが発信し続けています。
その都度、大人はその対応に迫られ、それなりに行動をおこしているのですが・・・・。
今よりもう少しだけ多く、 ”子ども1人1人の示すサイン”に、声や耳を傾けることが大切なような気がします。

そして今、命をもって世に示した“体罰”があります。その子が訴えたかった“体罰”は、その子にとって常軌を逸するものだったにちがいなく、自身の尊厳が日々失われ、この世に存在していることさえ否定された実感だけがふくらみ、ささやかな安寧を求めるために天国への道を選んだのかしらと想像するのは浅薄でしょうか。

暴言、暴力をもって指導と錯覚させた背景はなんだったのでしょう。そして指導者自身の怒りや不満の捌け口として使われていたとしたら、、、、;;;

◆1月24日朝日新聞に掲載された記事をご紹介します。◆

効果一時的 大人に不信感(精神科医 明橋 大二氏)

精神医学的にも、体罰は子どもの成長に良くないという結論が出ている。
米国で3万6千人の子供を調べた報告がある。体罰を受けると、その時は親の命令に従うが、成長した時、「攻撃性が強くなる」「非行など反社会的行動に走る」「精神疾患の発祥」という三つのリスクが高いことがわかった。

薬に例えてかんがえてほしい。長期的な副作用がはっきりしている薬を、一時的に効果があるからといって、子どもに飲ませるだろうか。体罰も同じだ。運動部活動でみると、体罰は本来の力を発揮できなくさせる可能性がある。
体罰を繰り返し受けた生徒は自信を失い、対人恐怖を覚え、多くの人の前であがりやすくなる。また、「失敗したら怒られる」ということばかりを考え、伸び伸びと競技ができなくなる。

近年、様々な競技で日本勢の成績が上がっているのは自分を信頼する気持ちが強い選手が増えてきたからではないか。そういう選手が体罰を繰り返し受けて育つとは思えない。

選手時代に殴られてきた顧問が体罰をする側に回りやすいのは、体罰を受けた子どもが親になった時、体罰に走りやすくなるのと同じだ。こうした教師は、生徒をなぐる時、体罰を受けてきた怒りがどこか交ざっている。
一方、「自分は体罰に負けなかったから強い」という自信も持っている。「体罰でつぶれるようなら、最初から見込みがない」という生徒への接し方になる。体罰をする人は「それで愛情を伝えるのだ」という。だが、体罰を受けて結果的に良かったと思う子どもに比べ、傷つき、自信を失い、大人に不信感を持つ子どもが多くなるという事実を知ってもらいたい。

“いじめ” “体罰” “不登校” “非行” “ネット”・・・など、

子どもたちをとりまく情報や環境に関心をもつこと。そしてそれらを多角的にとらえようとすること、考えをめぐらせること。子どものおかれている背景などに想いを馳せることなど、自分自身に問いかける姿勢が大切と感じます。
表層にながされず、踊らされず、世の中のことを受けとめていく力を培いたいものです。想像し、考える、それぞれの力が問われますね。(独白:もっと自分を磨かなくては。)

子どもが大きなサインを私たちに示した時、その想いを想像するため、メディアから取材依頼されることがあります。その都度、緊張はしますが、子どもの気持ちを代弁できる機会ととらえ、可能な限り前向きに対応させていただこうと思います。

【来年度の見通し】

子ども夢フォーラムは、4月から2013年度に入ります。助成金獲得が叶わなかったものもあり、4月から苦しいスタートになりそうです(T_T)
いつも、“分相応に”の気持ちを大切に、やれることと、やりたいことのバランスを図りつつ、一年一年やってきたつもりです。これまでのご縁とご指導のもと、これからも活動を積み重ねていければと存じます。来年度の支援会費へのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

【親と子のリレーションシップほくりく】の動き

7月に総会、9/7に「親と子のリレーションシップinふくい」を福井大学で開催予定。
現在、“ふくい「非行」とむきあう親たちの会”が中心になって準備をすすめています。
準備の中で、意見を交わす時間を共有させていただくことは、学ぶことも多く、良い経験を得ていることを実感しています。inふくいは、少しずつ形が見えてきました。
なかなか濃い内容になりそうですよ。次回にはもう少し詳しい内容をご案内できると思います。
金沢から高速で1時間半あまりの距離。ドライブ気分で出かけるのもOK^^。
皆さまのご参加をお待ちしています。リレほくHP作成も現在、進行中です。

目的:私たちは、自己肯定感の低さに苦悶し生きづらさをあらゆる形で表出し続けている子どもたちと、子育てに悩む家族の気持ちに寄り添い、子どもの健やかな育ちのために、北陸で多様な活動を展開する多くの人たちとつながりあい、お互いの情報を共有し支援しあうことを目的とする。

活動内容:各団体の情報交換と交流を図ること、「子どもの権利条約」を学びあい、広く一般社会への啓発活動等を行い、活動の基本精神を共有する。

■「国際ソロプチミスト金沢」に招かれ、活動の紹介をさせて頂く機会がありました。
今後5年間、団体会員として継続した支援を頂けることになりました。
席上、会長の「できないことを担って頂いている」というお言葉に感激しました。

■コープいしかわの事業助成目録授与式において、今後はHPの見直しなどをして広報につとめることの重要性など団体への今後の示唆も頂きました。

月刊誌「Clubism」3月号に、子ども夢フォーラムが実施している“パパ子育て講座”がとりあげられました。わかりやすい文章でまとめられ、参加されたパパたちの感想も載っています^^。
ぜひ掲載ページを探してみてください。この講座は、来年度も実施します^^!
~企業や団体などで実施をご検討いただければ幸いです。~